嘘寝

眠ったふりをして

あなたを感じて

暗闇が私たちをそっと包み込む

眠ったふりをして

曖昧なキスをして

目を閉じれば許される気がした

あなたの名前は知っている

近そうで遠い二人のこの距離

少し手を伸ばして触れてみる

心がひび割れないように

何気なく過ごす毎日が

有り余る時間寂しさが

重なり合うこの瞬間

眠ったふりをして

あなたを感じて

暗闇が私たちをそっと包み込む

眠ったふりをして

曖昧なキスをして

目を閉じれば許される気がした

終電間際

拙い合言葉

見慣れた街並みは

私を蝕む

何も知りたくなかった

何も見たくはなかった

頭の中もこの部屋の中も

平然と過ごす毎日が

頭をよぎる虚しさが

入り乱れるこの瞬間

眠ったふりをして

あなたを感じて

暗闇が私たちをそっと包み込む

眠ったふりをして

曖昧なキスをして

目を開ければ崩れていく気がした