冷え切った前髪が揺れている

見下ろす世界を透かした

藍色は世界に瘡蓋の様に張り付いて

断線しかけているイヤホンも

先刻までそれと同じ様に

私の心の傷まで塞いでくれていたのにな

充電はとうに切れかけていた

巻き戻すなんて出来ないや

諸共世界の瘡蓋がまた剥がされてゆく

スニーカーも

冷えたコンクリートも

手に付いた柵の赤錆も

只私のことを見ていた

二度と逢えないパレードの様な

夢を思い出す

光る詞以って

濡らした頬に触れたその手の平

(フレナイデ)

忘れた筈の優しさを知った

眩む、眩む

朝が喰って飲み込む昨日に振ったその手の平

(フレナイデ)

光の方へ何かが引いたんだ

明ける、明ける

朝を待った

貴方の詞で今

震え堪え踏み出す一歩

遠ざかる夜に振ったその手の平

(イカナイデ)

巻き戻る様に明日が沈んで

青い星が降った

足元に散った煌めく光源は

(イカナイデ)

貴方が歌ったパレードの様だった