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私はどこへいってしまったの
雨上がりに
触れたの
君に
綻ぶ
挙動
身体中の細胞が
蒸発して戻らない
君だけになる世界
泣きたいほど好きなのに
君を前に嘘つきだ
なんでもないフリなんかして
またね、と音が鳴る
愛
記憶を消して
叶わないのなら
このまま
誰に気付かれることもなく
反射
水溜まりに映った
情けない顔の私に誰か
傘をさして
誤魔化しても好きだから
強がってるよ、見抜かないで
偽った視線で願うんだ
ただ君の側にいたい
どうしてこんなに
嬉しさも悲しさも
混ざりあってるの?
温かいの?
悴まない痛みに
涙を堪えるの
泣きたいほど好きなのに
君を前に嘘つきだ
なんでもないフリなんかして
またね、とは言えない
どうしたって消えないよ
君の声も匂いも全て
私を溶かしていくの
ねぇ
記憶をもしなくしてしまっても
何度も君を好きになっていいですか