櫻紅
艶は七分で 遅咲きですが おんなでよかった あなたに逢えた 春の宵です きっと今宵は 月の下 くちづけうける 唇に そっとかさねる おんなの櫻紅 なぜか鏡に じれてるわたし 鏡が知ってる せつない恋は 罪はなけれど ひろい世間を せまくして あなたに付いて 来たのです きょうは特別 おんなの櫻紅 まさか稲妻 春雷(しゅんらい)ですね 帯締しめてる 手もとをせかす これも倖せ そうよいいこと あるのでしょう はだえも爪も いのちまで あなた彩(いろ)です おんなの櫻紅 おんなの櫻紅
艶は七分で 遅咲きですが おんなでよかった あなたに逢えた 春の宵です きっと今宵は 月の下 くちづけうける 唇に そっとかさねる おんなの櫻紅 なぜか鏡に じれてるわたし 鏡が知ってる せつない恋は 罪はなけれど ひろい世間を せまくして あなたに付いて 来たのです きょうは特別 おんなの櫻紅 まさか稲妻 春雷(しゅんらい)ですね 帯締しめてる 手もとをせかす これも倖せ そうよいいこと あるのでしょう はだえも爪も いのちまで あなた彩(いろ)です おんなの櫻紅 おんなの櫻紅
好きでお酒を 飲んじゃいないわ 家にひとり帰る時が こわい私よ あのドアを開けてみたって あなたはいない 暗い闇が私を 待ってるだけよ また長い夜をどうして すごしましょう 愛の香りも 消えたあの部屋 どうぞお店が 終る時まで ここにおいてひとりだけで 飲んでいるから 死ぬことも出来ず今でも あなたを想い 今日もひとり酒場で 泣いてる私 また長い夜をどうして すごしましょう 愛の香りも 消えたあの部屋 死ぬことも出来ず今でも あなたを想い ...
雨が降らなきゃ 草木も枯れる 天の恵みが 川となる どんな小さな 名もない花も 生きる力が 凛と咲く 母の大地に 根を張って 夢よ一途に 華と咲け 親にもらった 命の糸は 月日重ねて 紡(つむ)ぐもの 明日(あす)は茨の 険しい道も 夜にまたたく 星が降る 天を仰げば 父の声 生きてこの世で 華と咲け 愛と情けの 天びん棒を 意地で支えて 一歩ずつ 石につまずき 泣きたい時は 人の痛みを 知る時か 涙わけあい 支えあい 男一輪 華と咲け
たかが夢だと 他人が嗤う 夢は持つもの 掴むもの 生きるこの道 転んでも ただでは起きぬ 意地もある 夢は 夢は 夢は男の道しるべ 花を咲かせて あゝ飾りたい 朝は西から 陽は昇らない 時を待つ身に 春が来る 義理と情けで 人は立つ 背いちゃ駄目と 両親(おや)は言う 夢は 夢は 夢は男の道しるべ にぎり拳が あゝ熱くなる 苦労つづきの いばらの道は 誰も好んで 歩かない 負けて逃げるな 諦(あきら)めるなと 自分にいつも 言い聞かす 夢は 夢は 夢は男の道しるべ 天下取りして あゝ生きてゆく
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