Tag: ねんね

4月25日

新しい靴が慣れなくて 踵が擦れて 血が滲んでた 焦る時間と人波に ぼろぼろ溢れる 不平不満 これまでに何かを成し遂げたわけじゃないけど 「ほらみたことか」なんて言われたくないから “後悔”を破って 空に撒き散らした 淀んでる世界もこれで好きになれそうさ ほら窓の向こう 続いてゆく 薄紅色の桜並木 風かいで 風に凪いで 落とすもんかよ 涙 今はまだ 紐とけない 謎めいた未来 さしあたり部屋の荷ほどきが先だ 駅まで歩く BGM 昔好きだった バンドのアルバム 音も歌詞もメロディさえも 時代は変わった 良くも悪くも 今すぐに垢を抜けなんて 無茶をいわないで それなりに上目指して生きてはいるからさ 存在を叫んだ まるで幼児みたいに ...

口約束

これは白昼夢か走馬灯か 輪郭のない不安定な記憶 今頬をつねったら何もかもが終わる気がした 少しでも目を離したら 消えてしまいそうな儚く尊い存在 電波にのせて届ける歌は 1秒でも長くキミの命を繋ぎ止めるため …エゴだって笑うだろうか もしもボクが天使になったとしたならば キミが幸せになれるようにきっと 守ってあげるからね もう泣かなくていいよ ずっとそばに居るからね ひとりじゃないよ ここは天国か地獄か 濁る水面に映る不確かなボクの表情は 笑っているようにも泣いてるようにも見えて 気持ち悪かった 触れたら簡単に壊れてしまいそうな存在 電波が乱れ離れていく声は 何を伝えようとしてたんだろう ...

こはくのなか

教会の鐘が鳴る朝よ 首から下げたネックレスが 音も立てずに落ちて割れる 鳥たちが一斉に羽ばたく 光を反射するカケラに 優しく触れた こはくのなか 覗けば 金色の世界 きみの声が 聞こえた気がした 気がしたんだ こはくのなか 覗けば 金色の世界 ここじゃないどこかへと 連れて行ってくれよ 終わりの時を惜しむ青 日の落ちる空をみている 自由気ままな野良猫は 足早に路地裏へ抜けた 夢を映し出したカケラに 優しく触れてみたの ...

潮風

家を出るとき喧嘩したり なんとなく足が重かった あと少しの辛抱だって 言い聞かせてた 今だったらそんなこと思わないのに 坂を登った先の公園 潮風がそっと虚しさを埋め 進みだす力をくれた あの教室のロッカーの中 これからは他の誰かの 思い出になっていくんだろう 仲の良かった友達と なんとなく疎遠になった なんで自分ばっかりこんなめにって 考えてた 今だったらあんなこと言わないのに あの時キミに謝れていたら 何年経っても後悔しているよ やり直せはしないけど あの放課後のなまぬるい風 ...