Tag: インナージャーニー

ステップ

お気に入りの靴で踊り出すのはやはり君がいい 一寸先の光逃したまま街を出る 転がる石もかなわないドラマチックなフレーズ スクリーンには映らない景色の中で ほどけそうな季節縫って 繰り出す茜色の街 いつか消えゆくその時まで いたずらなスキップで 洗い立ての朝がひとりぼっちの君にキスしたら ハッピーエンドの中なんとなく匙を投げる 他の誰にもわからない、神様でさえ それはすてきな夢の中 どうか醒めないで 明日になれば汽車が出るから 手を繋いで踊りましょう 朝が来るまで ほどけそうな季節縫って 踏み出す茜色の街 忘れてくグランパ 片隅の少女 ...

手の鳴る方へ

手の鳴る方へ 手の鳴る方へ 歌が聴こえる方へ進め 手の鳴る方へ 手の鳴る方へ La-La-La-La-La-La-La-La-La-La-La La-La-La 生まれて息を吸って旅に出る 何も知らずに別れてしまう 来世はない今日を生きるほかない 明日という日はもう来ないまま La-La-La-La-La-La-La-La-La-La-La La-La-La La-La-La-La-La-La-La-La-La-La-La La-La-La 心の虫を愛し続けること 飛べそうな空は眺めるだけ 各駅停車で目的地まで 今日を生きろよ今日を生きろよ La-La-La-La-La-La-La-La-La-La-La La-La-La La-La-La-La-La-La-La-La-La-La-La ...

夜が明けたら私たち

夜が明けたら私たちはこのまま 振り返らずに遠い町へ行くのだろう 夜のしじまの一粒の光のほうへと そのまま辿れば見えるはず 夜が明けたら私たちはこのまま 何も言わずにじっとそのときを待つのさ 今はこのまま私を生きていくのだと そっと足を踏み出す コンクリートの上を走るバスに揺られて 煌めく夜の街の音に光に飲み込まれ 星の見えるあの場所を思い出したら 祈るようにまた歩いていく 夜が明けたら私たちは静かに 振り返らずに遠い町へ行くのだろう 今は身体が 心が離れてしまっても 消えはしないとわかってる その目は その耳はわかるはずでしょう 私の道を行くのは私だからと 闇の夜をかき分けたその手に透ける 光を離さないで ...

PIP

君は綺麗なものしか見ない 優しい音楽しか聴かない 正しいことしか言わない あんまり悪ふざけはしてない そんなまっすぐに見つめないでよ なんでもないくせに! ああもういやにいやになってしまうよ 悪くはないけど楽しくない その度わたしは銀河の向こうをすいすい進む 君はずーっと鏡を見てる 都合の良いことしか聞かない できれば愛してほしい! だけれど他人には興味ない 難しいことを語らないでよ ずうずうしいやつだ! ああもういやにいやになってしまうよ 悪くはないけどおかしくない? その度わたしは近所のマグマをてくてく歩く 君は余計なことで悩んでる 薄々本質にも気づいてる ...

ラストソング

この歌が終わる頃君の中にいれるかい? 空高く飛べるのに悲しい目をするのか 煌めきは消え去って走ることもできない それでも確かにある 止まることない鼓動 たとえばそれは琥珀色したかわいい少女のお気に入りとか 空っぽの音楽室に揺れている誰かの忘れもの ラストソングが今聴こえたら君の心にたどり着けるか 帰れなくても壊れそうでも 君の場所はここにある ひとと比べることも争いもやめにした それでも続いている 終わることない歌が そのときは突然やってくるみたいに誰もが夢中になっていて また忘れられた頃に現れる神さまのたからもの ラストソングが今聴こえたら君の心にたどり着けるか 何も無くても 君がいるならこの世界は美しい 繰り返す夜の中 辿り着いたよ、 ...

わかりあえたなら

わかりあえたならいいのにね 今日も 今日も また知らんぷり 風はいつもより強く吹く 飛ばされそうだ 追い越して行け 書き溜めたセリフたちは 牛乳瓶の底から飛び立てず 投げ出したひとりごとが 締め付けるように脈をうつ もうなんにも信じない 塞ぎ込んで寝転んで噛み締める わかりあえたならいいのにね 今日も 今日も また知らんぷり 風はいつもより強く吹く 飛ばされそうだ 追い越して行け 鳴り止まぬ雨の音 張り詰める夜の帳よ いつか重なりあった二つの声 溶け込んでいく わかりあえたならいいのにね 今日も 今日も また知らんぷり ...

映写幕の向こうへ

回る 回り続ける 君のために この話を 回る 回り続ける 大丈夫さ そのまま見ていて 君はいつか 大人に変わるけれど いつの日にも 此処は君の秘密基地よ 今だけすべて忘れていい 君のための小さな映写幕よ 回る 回り続ける 君のために このフィルムを 回る 回り続ける あの日のように エンドロールの続きを もう一度此処で見ていておくれ 光の道が描いた結末は 君を連れてくよどこまでも その半券を握り締めて 時が経って 大人に変わるけれど いつの日にも 此処は君の秘密基地よ 今だけ全て 忘れていい 君のための小さな映写幕よ ...

すぐに

どうにもからだが言うこと聞かない 聞く気がないから仕方ない 両手を広げてタタタとイメージ 流れに身を任せ あたまの中にいる 世界が動きだす 今からすぐに すぐに ここではないどこかへ行こう かじかんだ指を伸ばす 明け方はいつも暗い まっすぐに すぐに 悲しくないほうへ なれるよ すぐにすぐにすぐに 飛べるはずだよ かすかに聞こえる波のざわめき 気取った歌に乗せ呼ぶ声が つま先は軽く垂直平行 いかしたステップで 終わらないダンスを それが軌道になる ...

とがるぺん

死はたぶんきっと未来です 生きばなしの今日を乗り越えて 消しゴムでなん年消そう とがったペンでうたうのさ さらばよ 三角定規の斜面 転がった球眺めてた 気ままだぜ 死はたぶんきっと未来です 生きばなしの今日を乗り越えて 今たぶんちょっとセンチです 昔ばなしで泣くのもダサいわ 温度計でどれから測ろう 情熱はウソをつかない よーこそ コンパスで描いてた円を 浮かばせて飛ばしてた めでたいぜ 死はたぶんきっと未来です 生きばなしの今日を乗り越えて 本当の物語を書く あなたにうたって欲しかった 本当の物語になる とがったペンで歌うのさ とがったペンでうたうのさ とがったペンでうたうのさ

Walking Song

行き先も決めぬまま歩き出してしまった ダメになりそうで不安で仕方ないけれど 下を向いても足元が見えているならば 大丈夫だまだ進んでいるから 歩く歩く歩き疲れて 眠る眠るただ夢を見る 走る走る走り続ける 恐れるものはないと口笛を吹きながら 信号の青い光は点滅したまま 爪先は交互に脈を打つように進む 知らない風に吹かれ変わらない空を見て 高鳴る鼓動のリズムに身をまかせ 歩く歩く歩き疲れて 眠る眠るまた夢を見る 願う願う願いは止まぬ この夜空はいつまでも変わらないままで 歩く歩く歩き疲れて 眠る眠るまた夢を見る 走る走る走り続ける 恐れるものはないと口笛を吹きながら

少女

遠い遠い国から来たんだ 彼女の名前は誰もわからない 深い深い海を渡るのさ 優しいほうへ進めばいい 悲しみ踏みしめ 進めよ少女よ 見知らぬ大地を 裸足で進めよ 暗い暗い夜を抜けるのさ 隠すことなどもうなにもない 広い広い大地を生きろよ 自分のために生きればいい 不確かなことを 信じて進めよ 滲んだ景色は そのまま瞬き 悲しみ抱きしめ 進めよ少女よ 染まらず生きろよ そのまま生きろよ

夕暮れのシンガー

走る指先に絡ませて 知らない誰かに囁くように紡いだ宇宙は 息をするにはまだ早すぎた 嘘の場所からは逃げていい 悲しみのないあの秘密の場所へ帰ろう、静かに なにも間違ってはいないはずだから シンガー そのままの君でいてよシンガー 助けを求めることも怒ることさえも忘れてしまったシンガーのために シンガー 自由になってもいいよシンガー 誰にも言えず好きな歌を歌うことも忘れてしまったシンガーのために 知らない間に身ぐるみ剥がされて 冷たい夜風に心を晒して歩く いつから本当のことを歌えなくなってしまったんだろうね あんなに愛していたのに こんなに大好きだったのに 夕暮れのシンガーは俯きながら 今日も悲しみと愛を歌うよ 誰かと出会い別れを繰り返す 日々の隙間はそうやって埋めてく 気づけば大人になってしまって ...

Fang

海の向こうの恋人たちは 今日も愛の歌を口ずさむ 人混みと祭り 銀の首飾り 即興のメロディライン 少し照れながら恥ずかしそうに もう少しで触れる 熱を帯びた 誰にも内緒の丘の上 今宵歌う君のこと ラララララララ... 愛しているよほんとだよ 残りの時間使い切るまで 悲しいことも苦しいことも怒りも 食べてあげるよ 静かに内緒で紡いだ言葉 丁寧に壊れないように 夜の遥か彼方に消えていく 今だけは言えることさ 海の向こうの恋人たちは 今日も東の風に吹かれながら いつかまた出逢えると信じながら ...

深海列車

過ぎ去りし日々の中 少年は街を出た また巡り会えるかな 悲しみのない場所で 終電は間に合わぬ 始発では遅すぎる 海の底をゆらゆら走る深海列車で約束の場所まで 青い線路をなぞりながら深海列車は進む 走る景色にさよならを添えて 過ぎ去りし時を埋めよう あの日の空を見上げよう 変わらないように 願いを込めて 明日の朝一番 言いそびれた言葉を 君にプレゼントしよう 君にプレゼントするよ 悲しみは風の中 忘れられた夕暮れ 青く染められた部屋の中で彼女はずっとずっと待っていたんだよ 青い線路をなぞりながら深海列車は進む 揺れるキャンバスに灯るは街灯り いつかの夢の続きを あの日の歌を歌ってよ 止まったままの街の夜が明ける 忘れないでいてね ...

ペトリコール

そっと夜風が吹く 君の歌も静かに消えた 始まりは7月 夜には雨も上がるさ 過ぎる日々に名前をひとつつけてあげましょう こんな悲しい夜にも星は瞬くことを止めない ねえ、思い出して もう一度君の声で歌ってくれよ あの言葉も あの日の音も 今ならまだやり直せるはずさ ああ、聞いておくれ これからの話をしよう もうすぐ僕ら大人になるけれど さよなら また明日会えるさ きっと忘れていく 日々の言葉、帰り道も 再会は7月 夜には星が見降ろしてくれる ...