Tag: 増田俊樹

ひび

賑わう人なみ いつかの僕が 幸せそうに 通り過ぎてく ため息が 空に消えた 白んだ空気に 赤い鼻先 “トナカイみたい” 無邪気にはしゃぐ キミの声 まだ心に響く どこで間違ったのかな 来年もずっと先も 一緒にいよう 当たり前に見えてた 一つの未来は 小さなヒビ気づかずに この手から零れた 溢れ出した切なさは降り積もるよ 雪のように… 未来に目印つけるみたいに 増える約束 重なる想い 思い出が 笑いかける 肩よせ歩いた 長い坂道 抱えた傷と 一人で歩く あの頃は 見えなかった景色 目の前輝くけれど いつの間にか失くしてしまう何かを あの日のさよならから 見つけられたら ...

Midnight Dancer

エスカレーターのSteps 吸い込まれていくSlit 僕は傍観者 ビルの反射越しのDancers 見とれてつまづいた 一体いつからこんな風になってしまったんだろう 都会の空気って 冷たいんじゃなくて 酸素足りないだけ (oh no...) Take a breath 深く吸い込んで 全て吐き出して 弱気なうぬぼれ ちいさなプライド なにもかも So beat it 東の空がしらけてしまう前に 踊ろう フリの無いフリーダムなダンスを 心のビートはどこまで加速してゆく 身体(リアル)が追いつけると信じて 今夜 世界は変わる ...

hikari

どこへでもいけるような気がした 想うよりリアルに感じてる 橋の上から そっと手を伸ばした 宇宙から輝く星の強さに 風を 目一杯 吸い込んで いこう 僕を呼ぶ声がする場所 飛び込んでしまえよ ほら もう手に在るはずの勇気で 胸に灯した光 暗闇を砕いて 照らせ 遠くまで 遠くまで 描いた夢の背中まで この手で触れたい ここじゃ終われない 踏まれても 微笑んで 立ち上がるよ 新しい僕の「今」をはじめよう 深い闇に立ち竦んでも その恐怖さえ 抱きしめ 力に変えて 準備はいいかい? 大丈夫 叫べ 僕だけの魂の歌 振り向けば足跡 ほら この足で歩いてきた証 ...

ブリキの花

今更かき集めた 散らばった記憶と くくり付けたまんまで ホコリだらけの夢 日が射した教室の 隅で描いた 誰も知らない景色 眩しすぎる朝を 細すぎる三日月 路地裏の野良猫 迎えに行こうよ ほら ああ どうしたって消えなくて ずっと前のことだって 何度だって遮って まだ目の前にあった 目を瞑れば瞑るほど明るくて 忘れられないだけと また呟いてみた ああ 確かめたことだって ...

ordinary

ただ ひたすら 頷いて 君のトーク 聞き流す夜 長い 長い この関係性は いつまでも 変わらないな 近すぎて遠い 二人 届かない理想 追いかけ続けて また傷つくだけだろ 何度目? 呆れてしまうね 早く目を醒ませばいいのに 魔法解けるように ほろ酔い ハイボール 片手に笑う 見慣れた光景に 気が付くまで 懲りてないよな 浮かれちゃって 周りだって 見てられない ほら 決まってるパターン お見通しさ 泣きながら 夜通しコース 安らげる場所は どこだ? くだらない期待 抱き続けても また振られるだけだろ 何度目? 信じられないね 頼る先 無意識の中に もう染み付いてる バカだな こんなに簡単なのに いつもの光景が 問いかけている ...

妄想メリーゴーランド

ひとりよがりの愛の歌 掠れてく声で曖の唄 巡り巡って誰の詩 行き着いた先は闇の中 ざわつく時は瞳を閉じて 楽園に咲く君を呼ぶんだ 転んでも走れなくても 隣で微笑ってくれるから 二人に許されたのは 存在しない桃源郷 出口なんてないはずの こんな妄想なんて跳び越えてく ひとりよがりの愛の歌 剥がれてく僕に曖の唄 巡り巡って廻り廻って ふたりよがりの哀の謳 現実と非現実とで 僕らは泳がされてるんだ 全てを飲み干したくても 理性と惰性に咽せるから 二人に託されたのは 自己肯定感の理想郷 天使なんて居ないはずの そんな妄想なんて飛び越えてく ひとりよがりの愛の歌 削れてく君に曖の唄 巡り巡って廻り廻って ふたりよがりの哀の謳 まるで回転木馬のように止まらない世界さ ポケットには降りる勇気も忍ばせといて 正直者が生き辛さに涙流す時代さ 損をしても徳は積めるのを忘れないで “忘れないで…” ひとりよがりの愛の歌 聞き分けの悪い曖の唄 思い悩んだ最果ての地は 寂しがり屋の独り好き ...

Orange

もしもあの日に戻れたら こんな苦しい恋なんて 望むことはしないだろう 肩に触れた君の手の 温もりを知ってしまえば 決して忘れはしないだろう それでも嘘は流れて 夜風に変わってく 心はただ愛を知った 手のひらに少しだけ 君の匂いがあって 優しい気持ちで 澄み切ってる色 オレンジよりも甘い世界で 目を瞑った 追いすがる 銀色の光線が 彷徨ってるみたい 帰らないで 大きな声で叫んだらねえ 届くかな もしもあの日に戻れても こんな寂しい恋のこと 知らぬふりはしないだろう いつか眺めた景色は 溢れた感情さえも 曖昧にしてしまうだろう またすぐ僕は誰かを傷つけたりして 確かめてる弱い心 柔らかなこの風が 木々の間を縫って 優しい記憶で 包み込むから ...

日常

『淡々と過ぎる日々にも嫌気がさしてくる』 当てつけみたいに笑った 君は泣いてるみたいだった 何も言葉が出てこない僕は とりあえず歌を歌ってる 少し離れて歩いている 君に届かないくらいの声 味のしない この日々を幸せと呼べたなら いいのになぁ なんて事を思いながら きっとありふれた日常が 慣れきった愛情が 僕達を少しずつ遠ざけてしまう そっと忍び寄るサヨナラを振り払うその術は 喉の奥で詰まった言葉 単純なことが複雑に絡み合っている 君も僕も忘れていた 紐解けばすべて愛ってこと 傷つけあった分だけ出来てしまった結び目を 解いてゆこう 昔話でもしながら きっとありふれた日常も 慣れきった愛情も 僕達にお似合いな未来だったんだろう ちょっと高望みしすぎてた 映画みたいな甘い日々は いつかの楽しみに取っとこう 絡まったこの糸が 運命の赤色じゃ 無くたって構わない 今ならば言える ...

Life goes on

あの頃の 青いままの君へ 少しだけ 教えておこうか 同じように 時は進むけれど 確かに変わること 見えるもの 大事なもの 目の前で 話す人も 気が付けば 知らない顔見せて 笑うんだ 刻むように 巡り会いながら 他人に触れて 僕を確かめた 分かれ道 一つずつ選んで 僕はここで 今を生きてる Life goes on 10年後 まだ知らぬあなたへ 少しだけ 教えてほしいんだ 迷う先 辿り着いた場所で 誇りに思うこと 駆け込んだ 電車の窓 ...

声にならない聲

戸惑って走っていた 僕に何ができるかなって 考えても答えは出なくて 気がついたら勝手にさ 進む先は決まってて 結局君のとこへやってきたんだよ 窓際の花は喉が渇いても 水が欲しいとは鳴けない 叫んでみたって 声をあげたって Wow 意味がないと目を逸らしてもう泣かないで 届いているって 声にならない聲 伸ばした僕の手をさぁ掴んで 大きく息を吸ってさあ行こうぜ 出した手を引っ込めた 目を逸らし君は俯いて 沈黙で何かを訴えた 生あったかい空気 ...

明日はきっと

急な雨だ なんかついてないや そんな時も そう悪くはないさ 道の脇の 小さい花は 上を向いて 微笑んでる 涙さえ 光に 変えて 明日はきっと 明日はきっと 嘘みたいに 晴れるはずさ だからほら 今はゆっくり探そう 光射す その時を 今日の雨は なんだか優しいな 染みこむ音 そっと耳澄ました 目紛しく日々は過ぎて 知らず 知らず 増えた荷物 いつの間に両手に抱え 明日はちゃんと 明日はちゃんと いつも通り 笑えるはずさ だからほら 今は空っぽでいいよ 花のように 揺れながら 涙色の空が 茜色に染まる 水溜りに映る 街が光る ...

今を越えて

昨日と同じ景色を 今日も明日も 何となく無駄にしている どうせ明日も こんな場所なんかじゃ 何も変わらない そう思ってたのは もう懐かしいな 自分だけが分かる 道筋辿って 明日へ伸ばした 手を下ろさないで 泣いたり笑ったり 僕らは頼りないままで 夢見て 空の向こうへ 止まない雨の中 駆けてゆく どれくらいの希望があれば 僕ら歩んでいいの どれくらいの願いがあれば 誰も分からない ...