Tag: 江口侑

パキラ

あなたの「さよなら」って言葉も予想通り いつしか喧嘩ばっかの日々で ごめんね 色褪せてしまえば もう手遅れ やけに疲れきって落ちた感情 水やりしすぎて 枯らしてしまった愛は それだけあなたを想っていたから 最低で大好きな あなたなんて大嫌い いつまでも側に いたかったな 彩りなくして溺れて枯れた 「愛してる」も 戻れない二人のカレンダー 明けない夜も さよなら告げるために あんなに愛し合ったの? 最後に一度、笑ってみせて 思い出になる前に 光浴びたアラーム押すのは いつもあなた 鳴り止まない朝 隣にもういないんだね 散らばったぬけがら 拾い集めて 派手に浮かれてた日々を回想 ひとりぼっちの夜 送ってしまったLINEは あなたに会いたくて どうしようもなく 少しクセのあるあなたの声も 急な電話も 寝起きの立ち上がるときの そっけないキスも ...

想套

「もしも、世界が滅びるなら何しようか」って考えてみる 笑っちゃうほど つまらない答えだけど スタンリーの生前作 君と観てるだろう 誰もいなくなったプールサイド 交差点に流れる血しぶき あるわけないか 何が言いたいかと言うと つまりは君と やっぱ なんでもないや 世界中でふたりぼっちになろうとも怖くないんだ 休みの日には風邪をひこうよ 愛しさを忍ばせて ふとした日々を つみきみたいにそっと 壊さぬように積み上げるよ 音のない会話をすれば 深く繊細な糸を紡ぐように 君の胸の上を泳いでく 白昼夢の中で牙を剥いては あの人の顔を浮かべてた 笑って君が僕の頬をつねるから そんなのどうでもよくなってしまうのさ 時には卑しげな言葉でお互いを傷つけて でも朝になれば また笑ってる 自然の猛威が襲っても 銃声響けども 訳などないほどに 君がいるならはにかめるよ そんな空想繰り返して 暦が痩せても大事にしたいな ...

桃源郷

優婉な花のよう あなたの心の奥で 荒れ狂う風に吹かれても折れずに咲きたいのさ 森抜ける子供のよう 僕ら手を取り合ってさ 生存を競争していく日々を抜け出そう 幾千の灯りが交差する 汚れた街に僕ら生きる 臍の緒が切れた時から 僕らは一人だ 「花だけを褒めて枝は見ない」と吐いて折りたたむ新聞の 紙飛行機をセピア色の 狭い空に投げた 世界からはぐれた今日も 息殺して何か待ってる 日の目を浴びるその時を 優婉な花のよう あなたの心の奥で 荒れ狂う風に吹かれても折れずに 咲きたいのさ いつだって秤の上 誰かと比べ Seeasaw game 何度だって形を変えて 挑んでは砕けて 大気の中を張り巡った 情報に惑わされる皆 イメージの偽装 メディアの美女 出る杭は打たれてしまう 真面目に着飾る行進 気味悪くて仕方ないから ...