Tag: 真空ホロウ

あの日、君は小さな骨になった

僕は君のことちゃんと愛せてた? 今もそんなことばかり思う 似た後ろ姿に 声に 今でも胸が竦むんだ 君は笑うかな あの日、君は小さな骨になった 笹の葉さらり 短冊吊るし 君に届くように 約束書いた 君の手にまた、触れたい 深夜のコンビニ散歩はなぜだか となりを歩く君を思い出す 君のお気に入りの アイスバー 買うクセ まだ消えないんだ あの日、君は小さな骨になった ラムネ菓子みたいに淡く溶ける 思い出なんかにしてくれなかった 君の髪にまた、触れたい ...

知らんけど

あなたに背中見せる人が あなたを映す訳なんてない あなたが今目指す人が あなたになんか振り向かない 誰も彼もが先をゆく まるで俺だけが通せんぼ きらきら華やかドヤり顔 指だけ咥えてらんねぇな 寄ってらっせ、見てらっせ どんなに本気だったなんか エトランゼ、エトランゼ そんなの知ったこっちゃないさ また来世、また来世 って押し殺して笑ってんの? くだらない むずがゆい いらんけど 知らんけど Oh 上澄みすくったって Oh 下積み誇ったって Oh バレてんじゃん誰かさんに 知らんけど 知らんけど ...

夢のあとの祭

あの頃に戻れたら もっとちゃんと準備をして あの夜 破り捨てた夢に向かい ひた走るだろう 気づけばティーンエイジャーの 成れの果て 気ぃ済むまでくだ巻いて 冠婚葬祭多くなって 現実ばっか見えてしまうな 何年ローンで家を買って 年一回ハワイだって? あんたスゴイや 人生の覇者 みんな カッコつけてたいの あぶれたくないの 似たり寄ったりの主張が てんてこ舞い だけどさ ギターを売ったあの日 ペンを置いたあの日 ...

もしもし

「今、もしも死んだらどうする?」 なんて君は言う 「別にそれはそれでいいかな。 生きる理由もないからさ…」 笑うたび 正体不明の不安が ただ 滲んでく 今、もしも死ねば 無かったことにできるかな? あの怠惰 あの失敗 ぜんぶ帳消しにして いや、ほんとは しがみつき続けたいクセに あの言動 あの情景 やっぱ忘れられないから 「死んでも死なねーよ」 って 笑い飛ばしたい 「今、もしも死んだらどうする?」 なんて君に問う 「せめて“wiki”に載ってからかな。 それよりおなか空いたなー」 ...

デスマッチングサービス

「今日はどの子にしようか」 って 品評会 スクロールしている 「ちょっといいな」って思ったって 本人なのか疑心暗鬼 そういうコッチも “現物とは違います” なんてアノテーションで 出して 出して 出して 出して 出せない私のマジ話 いっそ取り繕ったって すぐにバレちゃあ ゲームオーバーでも 「きっといるはずだ」って 「出会わなくちゃ」って 「ありのままじゃ 愛されない人生でした」 ありふれたシナスタジア そんなもので 繋がってもいられないし 仲良しこよしはもういーや ...

IKIRU

この季節の木々は ヤケに活き活きして見えてしまう 正反対の僕を うしろめたくさせるよな陽だまり “期待されてるうちが花” だと言い聞かせて 膨らませ続けてた風船 パンッと弾け飛んで消えてった 「頑張れ」「がんばれ」 って五月蝿えな 一応やってるよ “僕なり”じゃ ダメな競い合う世界で 少しくらい ゆっくり見たい 景色がある そんなでいいよ そのぐらいでいいよ 酒でも呑んで 笑っていたいね あと少しくらいやってみてもいいか ...