Tag: 石原詢子

五島椿

白い灯台 島の風 恋をしたのは 椿の咲く頃 ふたりのしあわせ 教会(ここ)で誓って この島で あなたと生きてゆく 五島椿は 縁結花(むすびばな) 私の胸に咲く 恋の花 紅く色づく 島椿 夢を紡いで しあわせ探すの ぬくもり分け合い いのち重ね いつまでも あなたのそばにいる 五島椿は 縁結花(むすびばな) 心に凛と咲く 恋の花 冬の寒さに 耐えるから 強く芽吹いて 五島(しま)に春が来る 明日(あした)を信じて 灯すあかり 慎ましく あなたについてゆく 五島椿は 縁結花(むすびばな) ふたりのために咲く 恋の花

流れる雲に

ふわり ぽっかり浮かぶ雲 くっ付いたり 離れたり まるで私たちのようね ケンカして泣いて ブルーになるの 仲直りしたら 寄り添う雲のように 優しくなるの 流れる雲に身をまかせ ふわり ぽっかり揺られよう 行き先なんて 見えないけれど あなたとならば どこへでもゆける ふわり ぽっかり浮かぶ雲 動き出した 時の空 そうよ 晴れたり曇ったり わた雲のように いつしかそれが 雨風に打たれ ちぎれ雲になろうと 再び会える 流れる雲に身をまかせ ふわり ぽっかり揺られよう これから先も 変わることなく あなたとふたり どこまでもゆける 流れる雲に身をまかせ ふわり ぽっかり揺られよう ...

ただそばにいてくれて

カーテン揺れる光 昨日までの雨は乾いて 雲はもう遠くにいる どうしているの?こんな日には 会いたくなる大切な人 話したいことがたくさん 小さな嘘重ねてひとり疲れて 見えない何かにつまずいてた でもあなたに出会って自由になれた あの気持ちずっと忘れない 今だから見えるものを 幸せと呼ぶのでしょう 同(おんな)じ時代歩いている ありがとう ただそばにいてくれて ひと言声を聞けば わかり合えるどんな思いも それはきっとあなただから 悲しい表情よりひたむきな横顔 見つけた時涙あふれる ...

ひと粒

私の話つまらないでしょう 言葉が溢れるのはきっとその眼差しのせい 行ったり来たり伝えられぬ想い ロウソク吹き消すようになくなればいいのに あたたかい夜風が切なくて 時計を見て泣きたくなった 肩に触れて何も言わずに 今夜もまた別れてゆく きっとこの涙はあなたを好きになったから ひと粒落ちて花が咲いた 恋をする心の花 ひとりになって歩く帰り道 こんなに街の色さえも褪せて見えてしまう いつもと同(おんな)じ朝が来て 私は髪をとかし 紛れてゆく人の波間に それでももう嘘つけない きっとこの涙はもうあなたに会いたくて ひと粒落ちて花が咲いた そして咲き続ける きっとこの涙はいつか愛されたいから ...