Tag: 藍色アポロ

さよならが加速していく

こぼれ落ちたものは床に落ちて弾け飛んだ また気づかないで僕らは知らず失ってしまいそうだ 眠れもしないで 僕は今日も 同じような朝を迎える 足りない体温だと まだ夜に浸っていたいと思う 忘れたくないものは 泡のように消えてしまう 曖昧な日々の記憶 また僕らはすれ違った このままじゃ 僕ら 何か足りないままで さよなら 何が足りない? 風にゆらり 行き着く先 わからないまま僕らは 形のないものがそっと導いて 歩く さよならが加速していく 弾けて消えて空虚に混ざる 泣かないよ 俯かないよ 七色に舞って綺麗に消えていく 歩き慣れた狭い公園 ゼロに近づいた距離も ...

一時休戦!!!

「やあ調子はどうだい? 久々に見た 相も変わらず 笑顔が素敵だ」 せっせと二人は会合 何話すんだ? なにをするんだ? 息を殺す あー調子はまあまあ そうな 彼女はかたくなに俯いて 片道だけの、そんな 会話続いて 出てきたのは 起死回生の ため息だけ あー 昼下がり 会話なんかもう途絶えてしまった きっとこれは 開幕寸前 曖昧な言葉で紛らわせず 有言を不実行が当たり前になれない 不確かで不可視気になる二人は 塞いで 塞いで 塞いでいました あー弱気な男の目からは 鮮やかさなんか感じられない あー強気な彼女の眼差し 腐った臭いがしてます なぁそろそろ充分です ...

サイレント

届かない 聞こえない 応えないことが重なって それが沈黙を生み出した 君は何を思う なあ 答えのないことは 答えない たとえあっても 答えやしないから 部屋には 少しの 響きもないままで 今日も明日も その先もきっと 鼓動の音だけして ああ それも一つに なるのかなんて 先走る 僕だけの声 欲望さえも 渇望して また聞こえなくなって 闇が僕を 包み込んでいった 心の奥の その先も 見えなくて 僕はもう 何もわからなくなった また夜になって きっと なにも 見えやしないから 澄まして 澄まして 澄まして 探った この先も その先を 照らせる根拠などないから ...

今日が世界の最終日

「いつの間にか大人になった」ってあいつらはほざくけど 「いつの間に」かすら知らないやつを 大人って呼べるのか その「いつ」に住み着いたやつらを 妬むように嫌うのは いわゆる「成人」 大人もどきの あいつなんだろう 今日が 今日が 今日が世界の最終日 美味いもん食べて映画でも行ければ最高なんでしょうか? そんな名もないような日常を 惰性で 使い捨てている 余りものだって集まれば 幸せにだってなれるさ タバコは死ぬほど吸えたかい? ビールは浴びるほど飲めたかい? 夢には少しは近づけたかい? 愛は十分伝えたかい? 今日が 今日が 今日が世界の最終日 美味いもん食べて映画にいくだけで死んでしまってたまるか 今日が 今日が 世界の最後なら 精一杯の愛を伝えたい つまり君といたい

Tobaku-Beat

夜が明けるまで 四半日ほど 夜にほぼ賭け資産退散 引け腰で負け、突いたなら勝ち 油断してまた不足する言葉 朽ちてる博打遊び って劣悪純情 愛もない遊び 探す 気持ちの解れ 欲張って底ついてしまった 弾む話もない話もないや そんなある夜の話 夜が明けるまで八半日この ネオンが消えて、頭チーポンカン また一つ塔 差し出した この場の決まりごと 腹が膨れた 社長さんが勝ちまくり 整い顔も負け越さない 虚像の「好」も得られない また一つ塔が崩れ落ちる だけど ...

叫んでいるんだ

朝焼けが眩しくて 目を瞑っている程で紛らわした 筋不通りな言葉吐くことに 僕はもう疲れてしまった 悲しいわけじゃなくて 寂しいのに感情間違えて それが口実になって いつも君はもう閉ざしていたんだ 深く その取り止めのない感情を 変えの効かない言葉でいつも 包み込むただそれだけ ただそれだけのことのはずなのにな 僕には難しくて 叫んだんだ 震えても うまく届かない声で不器用に呼んでいたんだ 感情が 消えないように ただ出せる範疇で僕は届けたいだけ 叫んでいるんだ 叫んだんだ 震えても ...

夜を歩けば

苛む夜が僕にはちょっと暗がりが過ぎたから 浮き足立って転がる足が擦りむけて疼く 何も見えやしないな それを夜と名付けたら 声だけ目印にしてまだ歩ける気がした 寂しさと切なさの境も隠すような暗闇だって 照らす幾千から呼ぶ方へ 君がいる方へと それが何かすら分からなくて 心を繋ぐように歩き出す 満たされないのに星が降った 朝になる前に会えるかな 今はきっともうないものも 見えることが夜にはあって 消えそうだって、探したくて 君がいる方へと それが何かすら分からなくて 心を繋ぐように歩き出す 満たされなくても星は降った 探し出したいよ 君のこと ...

氷夏

なんとなく注ぐ水色の中から 溶け出して滲んでいくような 茹だる日の氷の気分 たまには雨でも降ってくれたなら いいのにだなんて思って だけどそれじゃなんかつまらないやって思って また涼しい風が僕の熱を隠している 薄まっていくほどに味すらしないような このとめどない気持ちはいつも 今もまだ抱えてるいるよ 日々の中、僕はまだいるのかな 届いてはないけど、届けばいいくらいで いつも溶けて薄いままで飲み干していく 弱いまま大人になってしまったから 強さの使い方なんて知らないことのせいにしている 弱い風に吹かれて、雄大積雲すら 崩れていくことに胸を撫で下ろす 行き先のない思いはいつも遠回り 少しずつすり減って 熱を纏う ぬるくなる 少し残す ...

Sketch

独りよがりで塗った 青くて赤にも見える信号機 また 君は 立ち止まっていた 放った言葉が 何かに変わっていく ことを 知らない フリで 過ごしている 別にいらないことを知って 君の胸を突き刺す狂剣が 糸を切ってしまうなら 僕が拾う 流れ落ちた 滲んだ全部背負って 君に映った空が 黒く染まりきって しまうなら ここで歌って 青く塗り潰すから だから 耳を 澄ましていてよ 振りかざした色が 心塗り潰す 大抵はどれも 綺麗とは言えない 何気ない無責任が 蔓延る道で 転がり続けてじっと 塞いでしまっても だから歌うよ 悲しみも全部背負って 君に映った空が ぼやけて灰になって しまったら 僕が歌って 青く塗り潰すから ...

限界高速

高速発信源網をかい潜って 都心夜景 切なくて6弦の糸を切る 決壊しないようなほどに君は遮って ぐらつくカラクリのネジを外してく 衝動のサンセットはまだ明けなくて 町中に君へのロケットを即放つ 僕からもう飛べるだろう その先の意味はもうない 言えるだろ いつ言えるだろ 想いを届けたい もう僕から そう飛べるだろう その先の意味はもうない 言えるだろ いつ言えるだろう その類の深層心理 君ならもう飛べるだろう その先の意味はもうない 言えるだろ いつ言えるだろう 想いを届けたい

shinto-arts

残暑が蔓延って濁る、心が回る、視界が踊る 染み付いていった 奥から橙と青のまたその間 空中浮遊した ブランコの軋む音さえも反響してる 果てしない間で響く 澄み渡ってただけ 虚空にさようならして また夏が終わって僕は風になることにして 曖昧なようなら 手、覚めずに固く閉じて ここから放つもの 僕に穿つ 異能エッセイが浸透 夕方 汗ばんで帰る、足音たてる、果てしない間で響く 澄み渡ってただけ 虚空にさようならして また夏が終わって僕は風になることにして 曖昧なようなら 手、覚めずに固く閉じて ここから放つもの 僕に穿つ 異能エッセイが浸透

色褪せる

色消して、僕らのすれ違いはもどかしいさ どこか沈んでしまう 形なくていつも夜になってる さよなら 僕だけが走り出す やけになって独り言に擬態したってもうなくなる 見ない名前ももう消えたのに いない日だって闇になる 僕から見える君の目を 日々のせいにして歪めたよな それから消える左手を 残すようにして壊されるような 思い出して繰り返していってそこは灰色の世界で 過ぎ去った淡くなったものを必死になって色付ける また会ってまた去ってその繰り返しの中でも 僕はまだ君を探しきれないよ ここにある言葉の奥から見つけ出すための僕の歌 ここから始まる多岐路が交わる君とのファクター 僕から見える君の目を 日々のせいにして歪めたよな それから白く僕だけを 染めるようにしてこびりつくような

透明とアシ

沈む陽が頭だけ残すように、いつだって伸びる影に目をそらす 線路沿いを帰る間に残していくものを決めよう 単純なものが僕に響いて絡まって深く閉ざす 殻にくるまって転がって、壊れてしまったらいいのにな 奔走の一途が地平線にのって 跳躍の合図の3・2・1で踏み込んだ 透明と思って笑いかけたことも 意味のない自由で夢を見るさ くだらないものに時間をそそいで ダラダラと日々を過ごす 欲望と誰かのアイロニーがかたくなに居座るけど 誰かが描いた落書きの絵画 膨らんで僕を揺らす 端っこに描いて抗って、塗り潰されればいいのにな 逃走の一歩が地平線にのって 凋落の合図の3・2・1で踏み込んだ 透明と思って放ちかけた言葉 理由もなく走って、過ぎ去るのさ 奔走の一途が地平線にのって 跳躍の合図の3・2・1で踏み込んだ 透明と思って笑いかけたことも ...

mind

限りない言葉を言った それを後悔なんかしてないよ きっと空が青い理由も僕らわかってないかもしれないよ たまには何かを知って吐き出す そんな午後もあるよな それがいつも寂しさを埋める 知りたくない何かがあるから 解れた手が、弱い目が混じり合う 声枯らさないで 空が淡く濁ることさえも待てないよ 空洞が空いて この胸を飛び出したら 空が空回り 街は色を無くす それは僕の鼓動が浮かぶこと いつか深くだんだん青い芽が生えて それが加速する 解れた手が、弱い目が混じり合う 声絶やさないで 空が淡く濁ることさえも待てないよ