Tag: 藤田麻衣子

タンポポ

フワフワ 空を舞う あの綿毛みたいに 気ままに飛んで 風に流されていけたら どんな気持ちだろう ただ過ぎてく日々に 追われてばかりいて 思うように何かを 残せるわけでもない こんな自分にため息 厳しいことばかり 隣の芝生は青い もしも ここじゃないどこかにいたら… うまくいくの? ここで花を咲かせよう 笑顔の自分 思い描いて 歩道の隅で強く 元気に揺れるタンポポは 誰かに植えられたんじゃなく 舞い降りた この場所で ...

戻りたい、もう戻れない

友達になりたいと 言ったのは私の方 離せなくて どんな形でもいいから 繋がっていたくて… その笑顔も ため息も 照れた顔も 意地悪な仕草も まだ見るたび 愛しくなって ばかみたい いつでも 返事は すぐにね くれるね 心だけ 何も見せてくれない きっと君は全部 わかってて そうしてる いつまで恋しいんだろう いつまで想ってるんだろう 離せなくて 繋ぎ止めたサヨナラは 悲しくなるだけ それでも そばにいたくて ...

できるなら…

いつからかな 欲しいものを 欲しいと言えなくなったのは 夢見ること しないように 蓋して悟ったような顔して どうして 大人になるほど 強がりばかり 上手になるのかな できるなら もっと自分に素直になりたい 本当はもっと 弱いし 泣きたいし できるなら もっと自分を好きになりたい ここが私の居場所だって 思える場所 見つけたい 越えられないハードルを 簡単に 越える人もいる どんなふうになればいいか 答えはわかるのに 変われなくて どうして大人になるほど プライドばかり ...

always

涙 流した日もあった だけどあなたがいたから 笑顔を見せられたの 歩き出せない日もあった だけど あなたの声が 聞こえた 聞こえたよ 春の木漏れ日みたい 温かい優しさ 夏の爽やかな風みたい 力くれる 移り変わる時の中で 変わらないものがあった いつも いつも いつも あなたは見つめていて くれてたんだね 私に出会ってくれて ありがとう いつも いつも いつも 私はあなたに 愛されていたんだね 私を見つけてくれて ありがとう ...

足音

ドアが開く前にもう 足音で気づいてた 大好きな人がやっと 帰ってきて嬉しくて 小さい頃のことを ふと思い出したりして 待ちわびる誰かがいる それって幸せなんだ 今頃 君は何してるかな 笑ってる顔 疲れた顔 次々 浮かんでくる その足音でわかるくらいに 君のこと今日も待っている 幸せな日も 散々な日も 何度も何度も 抱きしめたい 限りある時の中で今 すべてのことを 焼きつけたいんだよ 流れてくるニュースに また胸が痛んでる ...

美女と野獣

かっこよく言えば 魔法のかかった お城にこもった ビーストみたいに 孤独に慣れて 誰かに会う度 突き放す癖が 抜けない僕 可愛いけれど 少し変わってて 黄色いドレスなんて 着たらきっと似合う 君は僕のさ 心の中に 土足で上がりこみ 愛を教えた 君が僕を 諦めないでいてくれたから 今日もこうして生きている 僕のわかりにくい優しさを ちっぽけなこの勇気を 遠まわしな愛情を たった一瞬の笑顔を 君が見ていてくれるから 好きになっていったんだ 君のことも 僕のことも いつか二人で 見に行った映画 首を傾げて見た 別れのシーン 今の僕なら 分かる気がする ...

ありがとう

ある時 幼い息子が 一生懸命 私の手を 引いて 連れて行ってくれた所は スロープでした 公園にみんなで行った時 嬉しくなって走り出す 友達のなか 娘だけが一人で 戻ってきた 私の手 引いて階段を 一緒に降りてくれる優しさ 嬉しい気持ちと 申し訳ない気持ちが 忘れられない いつも謝ってばかりいた 今でもそうだけど 「ごめんね」より「ありがとう」と 言おうと決めました 私ががんばろうと思うのは 子どもたちに かっこいいお母さんだと 思ってほしいから ...

鏡よ鏡

もっとまともな理由にしてよ 忙しいのは 昔からでしょ 嘘がつけない あなたらしさと その優しさが 初めて憎い 伏せたスマホと うつむくあなた 乾かしただけの髪が 私に悟らせる あなたよ あなた 世界で一番 大好きな人は誰? 言わなくていい わかっているから だけど今はもう少しだけ 私を映していて その子と紡ぐ 物語では 私はきっと 悪役でしょう 安心してね 毒リンゴなど 差し出す勇気 もってないから 前にあなたに 褒めてもらえた 紫色のスカート ギュッと握りしめた 私よ私 世界で一番 大好きな人は誰? 何度聞いても 覆らなくて あなた以外の人を映すことがこの先あるのかな あなたの声で 呼ばれるたびに 自分の名前 好きになれたの もう一度だけ呼んで 最後のキスをしてよ ...

シンプル

“好き”は薄れていくものじゃなく 積み重なっていくものだって 変わらない気持ちがあるんだと わかったのは 君に出会ったから 星の数ほどいる人の中 思い合えた奇跡 笑っても泣いても そばにいたい ずっと 一番 思っていること すごくシンプルだけど こんな私のこと 好きになってくれてありがとう 君が寝ぼけながら握る手が 「ここにいていいよ」と言ってるみたい すれ違いもケンカもするけど わかり合うためにあるんだよね 幸せになってもいいんだって 思わせてくれた人 笑っても泣いても そばにいたい ずっと ...

人魚姫

深い深い海の底で 私はそっと泡になる 触れて 揺れて ときめいて 恋を知った もうそれだけで… 突然の嵐が 二人を引き合わせた 私はあなたに恋して あなたは私に 恋をしなかった ただそれだけの物語 サヨナラ 深い深い海の底で あなたをずっと探してた 触れて 揺れて ときめいて この胸がぎゅっと切なくなる いつか いつか 出会えたなら そんな人に出会えたなら もう何もいらないくらい 幸せだと思ってた 先に好きになったのは ...

手錠 (duet with 平川大輔)

君は永遠に この鍵を開けてはくれない いつまでもは 続けられないことわかってた 誰からも祝福されない恋を 数えきれない嘘をついてきた でも君への思いに 嘘は一つもなかった 苦しくなるくらい 今も忘れられない あんなにも 誰かを好きになることは きっともうないと思う 何もかも 振り解いて抱きしめた 明日 世界が終わろうとも あの頃にはもう戻れない 今もまだ あのドアが開くのを望んでる 長い髪 細い指 愛しくなる ...

anniversary

初めて君と出会った日から どれくらい経つかな 人も季節も移り行く中で 今日もまたそばにいられる奇跡 一番伝えたい 言葉ほど言えない いつもは照れくさくて 濁しちゃうけれど 一緒にいてくれて 本当にありがとう 君と出会えたことが 幸せなんだよ 今までありがとう 本当にありがとう そしてこれから先も どうぞよろしくね たまにこうして出会った頃の 気持ちを思い出そう 懐かしんだり笑い合ったり そんな日があってもいいんだよね 何度目の記念日 迎えても変わらず 感謝の気持ち胸に 抱きしめていたい ...

いつか

涙の夜をいくつ 越えてきただろう 夜は明けるのに 心は痛いまま あとどれくらい こんな気持ちになったら 彼を忘れること できるんだろう テーブルに カップを置いて 友達が私に こう言ってくれたの 「彼のことはもう一生 好きな人のままだよ 忘れられないんだから 忘れなくていいんだよ だけどいつか大切に 思える人に出会えるから」 季節は変わっていく あなたの名前を ...

プレアデス

冬の夜空に青い星たちが 幻想的に光るプレアデス 高架の上をまた進み出す 電車をもういくつも見送って 袖をつかむ君の手 温めたいけど 「時間、大丈夫?」何度も聞きながら 本当はまだ話していたいんだ 冷たい風 白い息 真冬の空に消えた 一番言いたい言葉だけ言えない 心の中では素直に言えるのに 君がまた 笑うから ほら僕は君をもっと好きになる 都心に向かう終電の窓に 小さくなっていく君の町 男らしく君の手 引き寄せたかった 勇気を出すことだけがすべてじゃない 焦らずにいこうなんて言い聞かせてる ...

地下鉄から外に出ると やっぱり雨降り もう何日も 青空を見てない 日の落ちた駅には 帰りを急ぐ人の波 踏切が上がり 足早に渡った 横断歩道の前 見覚えのある姿 メガネをかけていてもわかる 会いたいと思っていたら 出会えるものなの? 傘に当たる雨が強くなる 何度も忘れようとした 何度も打ち消すのに 気づけば探してた人 「用事がないのに 電話しちゃだめだったかな」 あの一言から ...

それでも朝は来る

誰かの笑顔を心から 喜べなかった時 自分の心の小ささを 知った 大事な思いが届かずに やぶれてしまった時 どうにもならないこともある 言い聞かせて泣いた 眠れない夜は 長くて静かで ずっとこのままな気がした それでも朝は来る どんな人にも同じように 必ず朝は来る 新しい一歩は 何度でも踏み出せる 今さら変えられないことを クヨクヨと考えて 違う道を描く自分に 気づく ...