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バックファイア

僕がいて君もいて 言葉にする余裕はないけど この街も明日も コンクリートの壁も 夢をついだグラスも みんなを酔わせるだけだった 僕らは あのバンドに夢中で 夢を追いかけて 生きていた 消えたいことも あったけど 息をすることで 忘れていた 今燃える夜の中で 光を超えて走っていける 君の髪が天の川と同じ方角へと流れていく 置いてくなよって友達の声も 楽しめよって心の声も 僕らの後ろ側で 音をたてて 花火になる なにもしらないままで なにもしらないままで いれたらいいのに いれたらいいのに そしてぜんぶわかった気になって 僕らぜんぶわかった気になって はしゃいだような火花だけを残して どこまでもいける 僕がいなくなってもずっと 時間は容赦なく削り取ってく あの街と記憶を 落書きだらけの壁も 投げつけて割ったグラスも 宝石のように磨かれた いまでもあのバンドに夢中なの? 夢を追いかけて 生きてるの? 今よりずいぶん泣き虫だったけど 息をするように希望を吐いてた 今燃える夜の中で 思い出の魔法がとけてく 君の髪が過去の方へ 永遠へと流れていく 老いてく肌と 変わらない声も 静かになった心の声も おだったような火花だけをみつめて ここにいるんだろう ...

サラブレッド

どうせ最後には恋に落ちて 魂を売る 自由があっても 僕らには時間がない そこいら中で抱きしめあってる猫たちの茂みに 火を付ける ヤツもでてくる 「なあ置いていかないでくれ」 この渋滞の最後尾で 泣いてる声がする それが合図になって 綺麗にみんなスピードをあげた 急げ急げ前に駆けろ 誰かの背に鞭を打て サディストもマゾヒストもサラブレッドみたいに崖っぷちで 歩みを止めずに愛しあえ ここまで来たと振り向くな 荒野の先の墓で 横たわり眠れる その時まで 僕ら痛みを誤魔化すことに人生を捧げて 残された 味気のない骨 しゃぶり尽くして 奪いあって くたびれて空を仰ぎ 気が遠くなるよほんとに 「なあ喋りかけないでくれ」 生きる理由を言葉にはしない方がいい それは姿をかえて 死神となり追いかけてくるから 急げ急げ前に駆けろ 偽の希望を前に吊るせ リアリストもニヒリストも同じ海を見下ろす崖っぷちで 歩みを止めずに死んでいく 倒れた誰かに振り向くな 生きたってラインを踏み ゴールテープ切る その時まで 吐いたぶんだけ 吸っているのは ...