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ヒアソビ

さぁ 蝉も騒ぐ夜だ 買い込んだ花火 ベンチに広げて はしゃぐ仲間の声の中 君の声だけ 探していたんだ 友達の花火だけ 火をつけないでよ 笑顔が胸に 切ないんだ 123 せーのでつけよう 321 僕らの夏に 君に伝えたいこと 聞いてよ 123 夜空の隅で 321 待ってる光 カゼの中 燻った日々も ずっと消えなかった恋だ ほら 煙に襲われて 涙目で君は はにかむけれど 恋なんて蜃気楼 勘違いで 彼のことだけ 見つめている君 シャッターじゃ撮りきれない 煌めく光 笑顔が胸に 焼き付いて ...

サヨナラの瞬間

見慣れた机 聞き慣れた声 旅立ちの日の教室の匂い 小さくなった制服(ふく) 空になったロッカー 隣の君の微笑み 全て 忘れたくはない光景なんだ 全て 崩したくない関係だけど サヨナラと君が告げる前に このドアを開ける前に 大好きって 伝えなくちゃ 後回しはできないよ そばにいられる この瞬間(とき)を 僕はいつか 思い出して 涙を流すんだろうな 忘れたフリで 君に借りたペン 返す手が震えていたっけな 夢を描けば 視線も集まって 傷つくこともあるけど いつだって 歩き続けていたいけど いつだって 優しさと言い訳ばかり 友達でいられる この距離に どれだけ救われていたって サヨナラ 告げなくちゃ 振り向くのは 明日でいい そばにいられる この瞬間(とき)は ...

誰かの春の風になって

降り止まない雨が アスファルトのヒビに 流れ込んでいく こっちの都合(じょうきょう)なんて お構いなしでさ 嘲笑うように 悲しんでる人が さらにその周りに 悲しみを降らして 連鎖してく 冷え切った世界は 誰にも 止められなくて 今 誰もが雨に打たれて 今 誰もが外に出れずに きっと 当たり前の温もりさえも 失って 震えてるんだ 訳もわからず どこかで君も 傷ついてるのに 何もできない 今夜は胸が ひどく痛むんだ どこ吹く風の春なんだ 君と昔 喧嘩したまま忘れてきた お揃いの傘 涙を雨の中に ひたすら溶かした 帰り道 ...

明日への帰り道

街灯が灯る 駅前の路地に なんとか今日もさ 生き延びた影 何でもなれると 言われた過去から 胸を撫で下ろす現状(ひび)さ 減らない仕事 付箋だらけのパソコンはまるでさ 歯車のようで 世界へ飛び立った 夢追う同期の投稿に 今日も 「いいね!」 押してんだ 誰にも負けない ただ負けない 夢はもう砕け散って 瓦礫の上を歩いてるようだ 時には泣きたい でも泣かない 強がりでいいさ きっと 君がこの先で待っているなら もう一歩 ほら 踏ん張れているんだ 明日への帰り道 やり過ごしたとしても また暗い話題でも あともう少しで 家族が増えるんだ 新しい世界に 目覚める君へと 僕は 何残せるかな? ...

夢から覚めないで

信号が赤になって 君に伝えたかった言葉 言えないままで サイドシートの君の横顔が赤らむ 相談(はな)したいことも全部 君は言えたみたいで 小さく寝息をたててる 起こさないように そっと ブレーキ緩く踏むよ もう少し そう 寝顔が見てたくて もう少し ねぇ 優しく微笑んで 誰の夢見てるの? もう少し ねぇ 渋滞のせいにしてさ もう少し このままでいさせてよ あと少しだけ 夢から覚めないでよ ラジオで流れていた 派手なEDMは 彼が好きな曲だって 君に似合いそうな 優しい歌流すよ もうすぐ ...

A Spring Breath

予定を少し過ぎて バスは遅れてるようだ まだ寒い午後のベンチ 君がくれた時計は 今も正しいけれど ため息で曇ってく 見上げた蕾も 僕と同じように ずっと 咲く瞬間(とき)を待っているんだ いつも慌ててさ 駆け降りてくる 君は照れながらさ はにかんでは 僕を見つけるのさ そして 春色のどんなものより 僕を彩ってゆく 笑顔を待ってた 「桜が咲いた頃に 二人でここで見よう」って 他愛もない約束を 色づく前の姿 風に揺れるたびに 懐かしく見つめるよ 毎年 巡る季節だけど きっと 同じ花はもう見れない もしも 僕たちが出会えてないなら 咲く色も知らずに 今ここで 何を見ていただろう? そして 柔らかな君の頬のよう 薄紅色の花を 今年も探すよ ...

その次に

不機嫌そうな 海の向こうを見つめ 輝いている 昨日に手を振るんだ 踏み出せば 揺さぶられて 足元で軋んだ錨(アンカー) だけど不安はないさ 君と行けるから また次もきっと その次もきっと 舵を切り直すよ こじ開けた先が 描いてた地図と たとえ違っていても 弾む風も 消えない虹も 見つからなくたって 笑いたいんだ ah 隣でさ どんな路を 僕ら選んだとしても 後悔のない 夜なんていつもなかった 流されて 辿り着いた 足跡に散らばるアンサー どれも 間違いじゃない 君といたからさ また次もきっと その次もきっと 舵を切り直すよ 生きていくために 切り捨てた重りが たとえ大事なものでも 流れ星も 波の詩(うた)も 見つからなくたって 笑いたいんだ ah 隣でさ ゼロになって 空いた場所で 重ね合う僕らの手なら 全て 掴めるような そんな気がしたんだ また次もきっと その次もきっと 舵を切り直すよ ...

ディスタンス

ねぇ 「大丈夫」なんて ほらまた 遠ざけないで 優しさがかえって 棘みたいになって 近づけなくて ねぇ あやまらないで 時には困らせて 不安になるとき 君のだすSOSでさえ 待っていたんだ 伏し目がちで笑うとこも 聞き上手すぎるとこも 僕が知ってる君じゃない まだ見せてない 君をもっと知りたくて 抱き合って ただ君の全てを 心の中も 受け止めたいよ これ以上なんて 待ち切れないのさ 僕の全ては 君のものさ 二人で ちょっと笑って 二人で ちょっと泣いて 手を取り合えば 近づく未来へ ...