Tag: The Songbards

フィラメント

壊れそうな心 抱きしめる君は 途切れかけのフィラメント そばにいるだけで 変われない僕が その光を遮っている くだらない話でこの隙間埋め尽くしても 離れてゆくばかりの二人の気配 終わりを待っていた 途切れてゆく君が 今を照らしている 煌めくその姿も 胸に残る暖かさも ずっと 忘れたくなくて 焼き付ける日々に 意味を探している 深まる闇の中で 少し残った確かな温もりを 途切れそうな夢が 置き去りの部屋で ダイヤの針を落とす そばにいる心 取り替えることも 触れることもできなくても くだらない思いをかき分けて 君を想っている 溢れ出した答えも 言葉にできず 終わりを待っていた 思い返す君は いつも笑ってる 煌めくその姿も ...

アイオライト

明日に流れてゆく時 夢の中で思い出した 納得ゆくまでさよなら 探してたんだね 腕の中で眠る音 思いがけない合図で 何もかもを決めた あの日のことを 特別を増やしながら 醒めかけた瞳を開いて 懐かしいことだけで いつでもここに帰れるから 夢の外でも君に会いたい ざわつく胸の中 小さく芽生えた気持ち これからは同じ夢を見て 「それだけでいいんだ」と呟いて いつか覚めるまで 眩しい朝に浮かぶ時 優しいふりして追い出した また会えるまでさよなら きっと忘れないで いつかは消えてゆく寂しさが 逆らうように走り出した アイオライトの光 探し当てたら 特別を増やしながら 醒めかけた瞳を開いて ...

シティーコラージュ

街を切り抜く君の姿見違えるようで 寂しさも混ぜて心にしまう 何億回擦り切れるほどぶつけた言葉も このためにあると逃した日なぞる もしも輝けるなら いつもの君のように 眩しくありたい だから ねぇ 何も隠さず 君のままで 思い出になんてしない 今はこのままで 刻む足音 思い出から抜け出したようで 待ち伏せたように想い弾ませる 何億回繰り返して呼び潰した名前も 寂しさと混ぜて忘れはしない いつか飾らないまま 切り取った姿で ...

銀杏並木

白い手紙滲む文字が 心から零れ落ちた 話したいことはまだ こんなにもあるのに 暑さを残す坂を蹴って 隠れた君を探します 曲がり角で焼きついた 花もなく咲き誇る街で 君のその目は あの日の黄色 銀杏並木の足跡の色 目が覚めるように また会えるなら 笑ってほしい 悲しみが散るまで 新しい季節が来ても 枯れた葉を引きずって どんなはじまりだったかを 今さら思い返します いつまでも待てないと 君なら言っただろう 後を追いかけることを 知って笑ってくれただろう 君のその手は あの日もきっと これが最後と思えたのだろう 君香る風 追いかけはしない 銀杏並木の華やいだ街まで この道がまた黄色に染まれば やっと少しは変われるのだろう… 君のその目は あの日の黄色 突き抜けて笑う あの日のままの色 ...

ゼロからはじめよう

まだ足りないのかい? もう十分じゃないのかい? 覗き込めば心は今日も底なし沼の様です 僕ら眺めたテレビの彼を ずっと前にそっと 叶わない夢を託した様に 風が歌う声が聞こえなくなった それでもまだ 走り出せば 夜風が優しく くだらない僕に話しかける気がして もう遅いよな あれからどれくらいの時間が 流れて僕らは離れていただろう また間違うのかい? もう十分じゃないのかい? 塞ぎ込めば時間は今日も意味なく進む様です 僕ら眺めたテレビの彼女 ずっと前にまるで 叶わない事に気付いた様に 風が歌う声が聞こえなくなった 風が歌う声は聞こえないままで それでもまだ 巻き戻せば すべてが優しく くだらない僕に 話しかけていたこと もう遅いよな あれからどれくらいの時間が 流れて僕らは離れて… 走り出せば 夜風が優しく ...

ダフネ

傘もささず 空が舞い落ちてゆく またあなたを思い出す ぶら下げてゆく 諦めの悪さを 季節を肩に残して 許せなかった記憶 からかい合った幼さも 触れることのできない幻になる 今も忘れないあの道で 出会う夢 今日もここにある 風が運ぶ 君の欠片の香りが どこまでも 空に続いている 扉の奥 そこにあった笑顔は 冷たい小さな花に 許し合った記憶 届きそうな思い出も もう触れることはできない 幻とゆく 今も忘れない面影に 出会うたび 今日も重ねている 風が運ぶ 君の欠片の香りが どこまでも 空に続いている ...

2076

理由もなく連れ出してほしい そばにいたこの心だけを 夜に舞い上がって風に溶けてゆく 木漏れ日に指が光るから 君は大人になりたくなった やり残したことを数えてたら 僕はこどもになりたくなった ささやく街に耳を澄ませて時は訪れる ああこのままこうしていたいと思えるような瞬間を あと少し抱きしめていたいな ああこのままじゃだめなら足跡辿っていつだって ささやかな人生に浮かぼう こぼれた秘密を数えてたら 君はこどもになりたくなった 擦り傷の跡に触れてみたら 僕は大人になりたくなった 瞬く間に街は流れて時を忘れてゆく ああこのままこうしていたいと思えるような瞬間を そばにいて重ねていけるかな ああこのままじゃだめなら確かめ合っていつだって ...

ガーベラ

ベッドの中で小さく作った窓から 君のことをこっそりと眺めた いつもなら見逃してしまう仕草も 愛おしく覚えておけたら… 喜びが触れるくらいに側にいてほしい 向かい雨にも負けず明るくいてほしい 君が過ぎて行った後の揺れる葉の笑いが 歓声とおなじように緩やかに広がった 君との未来を観たから もう戻れない 毎日はきっとうるさくもするけど 退屈なことはない 花に陽をあてよう 喜びが触れるくらいに側にいてほしい 向かい雨にも負けず明るくいてほしい 君が過ぎて行った後の揺れる葉の笑いが 歓声とおなじように緩やかに広がった まばたきが聴こえるくらいに側にいてほしい 永遠さえ閉じ込めた音ここに見つけたら 大事なことなんてないとわかっていてほしい 完成なんてしなくてもいい君が側にいれば うつろに揺れるガーベラの花 ...

オルゴールの恋人

吐息を照らす 眩しい恋人たち かき分けてゆく 思い出こぼさぬように 街 人 雪 歌 鐘の音に任せ 暗闇を進んで ゼンマイを回して あのトンネルの向こうへ もう一度駆け出して 思い出を掬って 君を見つけ出して この時計台に戻ろう 二人で寄り添って 年老いたこと笑って 全てを失っても 僕らの秘密を守ろう この街の時間泥棒 僕は何度でも巻き戻す 音を立てて壊れていくこの世界で 夢が覚めるまで 二人でここで踊って 床が軋む音 あの歓声に変わって 少し遅くなって またゼンマイを回して 何度でも踊っていよう もう一度駆け出して 二人の続き照らして 君の手を掴んで この時計台に戻ろう 二人で寄り添って またゼンマイを回して 何度でも踊っていよう ...

かざぐるま

覗き込んだ光が心の中を照らしてた 空っぽにして飛び出せば… 輝いて見えるのは 君が今を生きていること 目を閉じても眩しいほどに 悲しい顔をしないで 見上げれば思い出す 翳りのない空を 僕らがまだ知らなかったこと 君はそれすらも輝かせて 風の中を駆け抜けてゆく その美しさも知らないままで 覗き込んだ光が心の中を照らしてた 風向きが変わるその前に… 忘れないようにしよう ここにいることが全て 目を閉じても眩しいほどに 悲しい顔をしないで 見上げれば思い出す 翳りのない今を ...

ビー・ヒア・ナウ

焼けるほどの孤独に愛が染まって 生まれ変わって何も知らないことを知って 気が狂うほどのハイなんて知らない 二度と苦しまないで死にたい 誰もが思うように君の言う通り 一生によりによって生き抜けよただ ああベイビーそのまま愛に従って進め ああ胸のなる方へ愛を許し合って進め 何もかも君の目に届くその前に 心より深く旅よりも遠くを巡って 気づけず埋もれていた答えを 思い出すように見つけたい まるで君のように何もないように 途方もない海に溺れてゆく あの輝きはもう変わってしまったようだ 惑わせるような瞳遠ざけてでも 愛を知っていたいな孤独ごと燃やして もう灰になったっていいか染まるその前に ああベイビーそのまま愛に従って進め ああ胸のなる方へ愛を許し合って進め ...

Engineered Karma

頭をノックするSOS もうどうかしないとダメってわかっているよ 猿のシンバルHAL 吸い込んだヘリウムみたいな背中 2.3.4 でも今日も何か足りない でも今日も愛を持ってる でも今日も重ねてしまう でも今日もでも今日も でも今日もでも今日も…

Monkey Mind Game

そう目を閉じて暴れまわるこの心に 嫌気がさしたモンキーマインドゲーム 徐々に増えていくジャグリングのようなエブリデイ 蹴落として登りつめるその行き先 餌に群がる猿山を柵の外から眺める僕は類人猿 かき混ぜて頭に張り付いた 脆い身体と剥き出しの 赤いグレープフルーツのような姿 火がついた葉を伝ったのは 先の見えない密林で涙より重く鮮やかな色だった ああもうどうしようもないなんてことさ わかってるって言って振り出しに戻って そう慎重に呼吸を整えて 静寂目指して言葉手放さないと 思い出して泥にまみれた生き様を 嘘もつけずに流されて 漏れ出す鼓動に飲み込まれそうだ 手をとってそれらしく愛を歌って 掴みかけたその静寂 数を数えて1,2,3シー ...

ブルー・ドット

荒れ果てた心は 真夜中の淵にさまよう狼で どうしようもないふりをした人類は 引きずり合って月を目指した 息ができなくなってきたな 欲張り過ぎた僕らは 青く丸い星で離ればなれのまま 誰も争わない競い合わない世界を探している 枯れ果てた言葉は 舞い上がり海に漂う後悔で どうしようもないふりをした人生は 名前を付けて月に隠そう 息を飲む無重力確かめて 祈りを捨てて僕らは 青く丸い星を離れ向かう先に 誰も争わない競い合わない世界を探して さよなら君の青い影が故郷の光 もう目を逸らさないで比べ合わない世界の先の 僕らを照らしている