Tag: カタソビ

ファースト・キス

大人になって因果応報はそれなりに回ってきて もう二度と会わないきみを思い出しては懺悔するのです 恋に恋をしていたブレザー 帰り道に味の好み漫画の趣味 目も合わないのに手だけ繋いで 階段一段登った気になっていた 好きになってあげられなくてごめんね きみの思春期笑ってごめんね あの頃生き急いでた少年よ 今はぼちぼち楽しくやってて 身勝手にあたし願ってる きみの元カノはあたしの友達で 狭い校舎では全部筒抜けで 二番目の彼女なんて ナンバリングされてる気がして虚しくなって きみを疑ってたんだあたしに告白した理由は あの子の面影まだ感じてたいんでしょ 好きになってあげられなくてごめんね きみの不器用許せなくてごめんね 葛藤にまみれていたあの少年が ...

拝啓、花々。

拝啓、花々。 そろそろ芽吹く季節かい こちらは狭い空の下 淡々と勤める日々です ふいに昔思い出してはひとりぼっちの六畳 やたら広く感じるよ ここは故郷より早く桜前線が来ます そちらは雪と共に椿が落ちた頃でしょうか 雑踏に紛れこむ今の私のリアルは 無干渉に肩を寄せ合う 最果てのこの街で 君を思い出しては行方探すけれど 交わす言葉見当たらず 途絶えたままの青い春 香りすら思い出せそうな程に 恋しい景色はどこにもないけれど それが大人になるということでしょう みんな辿る道なのでしょう 背景、花々。 お元気に咲いてますか 私はなかなか帰れなくて寂しさ募るばかり 誰かの手料理を真似してみても記憶に残る味とはどこか違いました ...

尖ったままの心

平等という言葉が嫌いです 上とか下とか位置が決まるから 理不尽な世界で生きてます 期待なんて捨てなきゃ誰のことも愛せやしないよ 出る杭見れば容赦なく叩き悦に浸って笑ってたいんでしょ? 誰かのセオリー刺さって痛いよ あたしの価値を縛るカルマ こんなのウンザリだ 鈍色の街並み 涙で揺れる明かり 走って逃げて どこまでいけるの? 尖ったままの心で放つ言葉 ナイフより切れ味抜群で扱えそうもないや 不平等という言葉が嫌いです 見返りが欲しくなる性格です 大人になればなるほどに 口にしたって伝わらない事だらけだよね 責任とれよ 責任ってなんだよ 人になんでも担げないでよ タバコの煙と吐き出すカオス 表面張力保てなくて涙が伝い落ちる夜 ...

結露

3年ちょっとの長すぎた春 無理やり断ち切ってみたけどさ 少しナーバスな日々になっちゃって 自分のベッドですら居心地が悪くて 連絡先やっと消せたのに 写真はまだ全部消せなくて 情けないし なんか悔しいし 胸が痛くて 落ち着かなくて 夜な夜な悪ふざけしては気持ちに蓋をして 酔いが覚める頃にはやっぱり泣いちゃって その繰り返しなんだよ 会いたいな 会いたいな 私から言わないけど 会えないよ 会えないよ 君の心に私はもういない気がするから 髪の毛切ったよ 伸ばしてたけど 美容室のシャンプー 風に揺れる 次の恋では君に流させた涙忘れないように 無駄にしないように なんて思うのに丁寧に生きれない ...

edible flower

静かに眠る君の唇ひび割れてる 無骨な腕の中で 鼓動に耳澄ませる 素肌伝い落ちていく生温いこの焦燥 身を委ね掻き乱す 大丈夫と教えて la la la …色んな初めて la la la …君が初めて la la la …愛されたいよ la la la ...